COMMIT BOUNDARY AIの変更案と、正式反映は別工程

AIエージェントはツールを実行しますが、サーバーへ確定する責任は人に残ります。

  1. 対象とモードを選ぶ

    調査専用か編集可能か、添付範囲も指定する

  2. ツールごとに確認する

    許可した検索・参照・編集ツールだけを動かす

  3. ローカル変更を確認する

    内容と影響を見て、必要なら修正または破棄する

  4. 人がコミットする

    AI自身はコミットせず、利用者が正式反映を選ぶ

AIでできること

AIエージェントは会話形式の指示を受け、必要に応じてcrossnoteのツールを自ら選んで実行します。主なツールは次のとおりです。

調べるツール

  • ファイル内容、プロジェクト階層、ファイル一覧、crossnoteドキュメント内部構成の取得
  • 修正中ファイル、変更履歴、最近参照したファイルの取得
  • キーワードまたは属性キーワードによる検索
  • ユーザーマニュアルの検索・参照
  • AIレビューの実行とViewerへの結果表示

編集するツール

  • crossnoteドキュメントまたはMarkdownの新規作成
  • ベースドキュメントの空欄を埋めた文書作成
  • ファイルコピー、属性キーワード更新
  • crossnoteドキュメントの修正と修正破棄
  • Word・Excelファイルの修正、または限定的なExcelセル・式・行の変更

ファイルを対象にしたい場合は、crossnote上のファイルまたはPC上のローカルファイルを明示的に添付します。PCのローカルファイルは、実行前に添付したものだけを参照できます。

適用できる業務

文書と履歴を調べる

対象プロジェクトの構成、ファイル内容、変更履歴を調べ、質問への回答や確認対象を整理します。まず「調べるだけ」モードで利用できます。

下書きや作業用ファイルを作る

指示に応じたcrossnoteドキュメント、ベースドキュメントを使った文書、Markdownを作成します。保存場所やテンプレートは実行中の画面で指定します。

ローカルの変更案を作る

crossnoteドキュメント、属性キーワード、Excelなどを許可後に変更します。変更はローカルワークスペースへ残り、利用者が内容を確認してから通常のコミットを行います。

導入・運用の考え方

  1. 「調べるだけ」から始める
    編集ツールを使わないモードで、回答と参照対象を評価します。
  2. 編集操作ごとの確認を残す
    編集ツールは実行時の確認画面で許可しない限り動きません。
  3. 添付範囲を限定する
    PCローカルの資料は、必要なファイルだけを実行前に添付します。
  4. コミットは人が行う
    AIエージェントはコミットできません。差分を確認し、破棄またはコミットを選びます。
  5. 会話を適切にクリアする
    会話が蓄積するとトークンを消費し、実行できなくなる場合があります。案件が切り替わるときに履歴をクリアします。

研究から読み取れること/読み取れないこと

NoyとZhangは、453人の専門職を対象とした無作為実験で、生成AIを使った文章作成の所要時間が平均40%短縮し、評価品質が18%向上したと報告しています。またBrynjolfssonらは、5,172人のカスタマーサポート担当者を対象とした調査で、AI支援により時間当たりの解決件数が平均15%増加したと報告しています。

これらの研究は、対象と評価指標を定めた業務では、生成AIが作業時間や処理量を改善しうることを示しています。一方、効果は作業内容、利用者の経験、AIが扱える情報によって異なります。

ただし、これらの研究はcrossnoteのAIエージェント、日本語の業務文書、現在利用するモデルの生産性を直接評価したものではありません。代表作業で処理時間、出力品質、手直し時間、例外対応を比較してください。

参考文献

  • Shakked Noy and Whitney Zhang, “Experimental Evidence on the Productivity Effects of Generative Artificial Intelligence,” Science, 2023. DOI
  • Erik Brynjolfsson, Danielle Li, and Lindsey Raymond, “Generative AI at Work,” The Quarterly Journal of Economics, 2025. DOI

弊社製品で実現できること

安全境界 製品の動作
参照だけに限定 「調べるだけ」モードでは編集ツールを使用しない
編集前の同意 編集ツール実行時に確認画面を表示
ローカルファイルの制限 実行前に添付したPCファイルだけを参照
サーバー反映の分離 編集はローカルワークスペース、AIはコミット不可
復旧 差分を確認し、通常の修正破棄を利用可能

WordなどをCode Interpreter/Analysis toolで修正する設定では、ファイルを一時的にAIサービス側のサーバーへアップロードし、サンドボックスで処理します。この設定は送信可否を確認して利用します。

よくある質問

AIが勝手にサーバー上の正式文書を書き換えませんか?

編集操作はローカルワークスペースで行われ、AIエージェント自身はコミットできません。利用者が差分を確認してコミットするまで、サーバーへ反映されません。

編集操作を完全に使わせないことはできますか?

「調べるだけ」モードでは編集操作のツールを使用しません。「編集操作」モードでも、編集ツールの実行には確認画面での許可が必要です。

PC内のファイルを自動で探しますか?

いいえ。ローカルファイルは実行前に添付したものだけを参照できます。またポリシー設定によりローカルファイルの添付も禁止させることも可能です。

調査専用から、実際の権限で検証する

対象プロジェクト、添付資料、許可ツール、確認者、コミット手順を決めて評価します。

TEL 045-910-5825(10:00〜18:00(土日祝を除く))