crossnote ver 1.4.0 Release note

このリリースノートは、リリース直後に1回だけ表示されます。それ以降はヘルプメニューから開くことができます。

1 概要

crossnote version 1.4.0 リリースではWord 2007ファイルのcrossnoteドキュメントへの変換機能、テンプレート登録機能、Just Right!4等による校正支援機能、サーバー側処理能力向上のための分散処理対応など、大幅な機能アップを行いました。
なおそれに伴い、今回のリリースではバージョンアップが必須となっています。自動バージョンアップが動作する場合には自動バージョンアップを行ってください。プロキシ設定の関係で自動バージョンアップに失敗する場合には、最新のsetup.exeを取得しなおし、再インストールしてください。

2 機能追加

2.1 Word 2007ファイルのcrossnoteドキュメントへの変換機能

Word 2007ファイルをcrossnoteに変換して取り込めるようになりました。

図2.1.1 Word 2007ファイルの取り込み

図2.1.1 Word 2007ファイルの取り込み<br/>

「ファイルの変換...」を選択すると、変換のための指定項目が表示されます。

  • 下敷きにするテンプレート
  • ドキュメント名
  • ビュー
  • 所属ワークグループ
次ページにて
  • 構成(表紙や目次をつける、つけない)
  • 用紙設定
などを一通り指定すると、Word 2007ファイルがcrossnoteドキュメントに変換されて取り込まれます。

図2.1.2 変換のダイアログ

図2.1.2 変換のダイアログ<br/>

なおcrossnoteの構造とWordの構造との違いのため、完全に同じものが再現できるわけではないことをご了承ください。またこの機能は今後も改善を続けていく予定です。

2.2 テンプレート登録機能

crossnoteドキュメントや外部ファイルなどをテンプレートとして登録することができるようになりました。
テンプレートの登録先としては

  • プロジェクト
  • ポートフォリオ(プロジェクトの上の階層となる入れ物)
  • 会社全体
を選ぶことができます。ポートフォリオに登録すれば、そのポートフォリオに所属するプロジェクト全体でテンプレートを共有できるようになります。

図2.2.1 テンプレートの登録

図2.2.1 テンプレートの登録<br/>

テンプレートの登録先のフォルダ設定や、登録済みテンプレートの名前の変更や削除などは、プロジェクト・プロパティから実行します。

図2.2.2 テンプレートの設定変更

図2.2.2 テンプレートの設定変更<br/>

なおテンプレートの登録は権限として「テンプレートを作成・登録する権限」がある人であれば登録可能です。
テンプレートの設定変更を行うためには、「テンプレート・カテゴリーを作成する権限」などが必要になります。

2.3 Just Right!4等による校正支援機能

今回のリリースにより、ジャストシステムの文章校正支援ツールJust Right!4!注1と連携してcrossnoteドキュメント上で文章校正支援ができるようになりました。

図2.3.1 Just Right!を用いた文章校正支援機能の例(crossnoteドキュメント中に指摘される)

図2.3.1 Just Right!を用いた文章校正支援機能の例(crossnoteドキュメント中に指摘される)<br/>

校正を開始するには、ツールバーの校正支援アイコンをクリックするか、F9を押します。Just Right!側で指摘事項の処理が終わると、crossnoteドキュメント上に直接結果が反映されます。
なおもう一度校正支援アイコンをクリックして、チェック状態を外すと、画面上の指摘事項が消えます。

図2.3.2 校正を開始する

図2.3.2 校正を開始する<br/>

指摘されている部分でCTRL+SPACEキーを押すと、指摘内容が表示されます。変更の候補が複数ある場合にはその中から適切なものを選択すると、指摘事項が置き換わります。また次の候補を探すにはF4キーを、前の候補に戻るにはSHIFT+F4キーを押します。
Just Right!の機能を利用するためには

  • Just Right!4 CE
  • 指摘情報出力オプション for Just Right! CE
を予めPCにインストールしておく必要があります注2

なおJust Right!とは別に、crossnoteの機能として正規表現によるルールベースで指摘する機能もあります。予めプロジェクト毎にチェックすべきルールを登録しておけば、校正支援アイコンを押すだけで文章のチェックを行うことができます。
文章校正の仕方はJust Right!と同一です。プロジェクト・プロパティの「校正支援のルール」の設定で、チェックするパターンを登録しておきます。

図2.3.3 校正支援のルールの登録

図2.3.3 校正支援のルールの登録<br/>

組込みルール集として

  • 半角カナ
  • IBM拡張文字
  • NEC特殊文字
  • 全角数字
  • 全角英字
のパターンを用意してあります。

2.4 サーバー側処理能力向上のための分散処理対応

複数のアプリケーション・サーバーで受け持つユーザを分散させることができるようになりました。分散していても管理は1つの管理ツール(Admintool)で集中管理することができます。
これによりユーザ数に応じてスケールアウトできるようになりました。

2.5 その他の改善

今回のリリースでは上記の大きな修正だけでなく、様々な機能追加を行っています。

2.5.1 ドキュメント・キーワード機能の改善

2.5.2 パスワード運用に対する強化サポート

2.5.3 URI検索機能

3 その他機能改善及び不具修正

表1 2009年5月10日リリースにおけるその他修正点一覧
管理番号
分類

概要
#2347
UI
改善
自動バージョンアップのプロキシー対応
#2342
エディタ
改善
検索時、先頭・末尾から次の動作を指定できるようにする
#2341
UI
改善
更新が検知されているのにUpdate結果がないケースへTipsを表示
#2339
UI
改善
更新Viewにて他人の変更分と自分の変更分を分けて見れるようにする
#2338
UI
改善
外部ファイル保存時にシステム・トレイにフィードバックを表示する
#2334
エディタ
改善
ドキュメントの保存時した後もUndo/Redoができるようにする
#2332
検索
改善
外部ファイルの中身の検索において、文字コードを自動判別する
#2330
TimeLine
改善
TimeLineに「ワークスペースを開く」メニューを追加
#2329
TimeLine
改善
TimeLineで現在のドキュメントとの比較ができるようにする

なお、過去のリリースノートは、http://www.updateit.co.jp/support/index.shtmlを参照してください。


注1 Just Right!は株式会社ジャストシステムの登録商標です。
注2 crossnoteはレジストリの状態からJust Right!がインストールされているかどうかを自動的に判断します。